むとうのはんこ
「ハンコくださ〜い」というお菓子が昔ありました。
コドモにとってハンコを押すというのは、大人の階段の〜ぼる〜行為で、ちょっと憧れで。
中学の卒業式に、卒業証書と印鑑をもらいました。
認め印として使いはじめて、入学願書も就職書類もすべてそれをぺたんぺたん。13年後に姓が変わるまで。
今ではメインバンクの認印もサイン。ある程度のことはシャチハタでオッケー。
自分の印鑑を朱肉をつけて押すのは、かなり改まったシチュエーションだけになってしまって。
でも、そんなに気張らずに押したいな、と。
印刷では決して出せない、ハンコの一期一会な感覚が、好きなんです。
インクをつけて、押して、引き上げるときの緊張感。えいっと。
こちらは京都寺町の『田丸印房』にて。
結婚式の招待状用に、おめでたげなものをセレクトしました。このお店で扱っていた、たくさんの隷書体の四字熟語印の中から、『永受嘉福』(「永くありがたきしあわせを授かる」の意)の願いを込めて。
こちらは、ベトナムはホーチミンにて。
ガイドブックに載っていた二軒を訪ねていきました。
丸ワク2つは 『富記(PHU)』 というお店(というか
ほぼ屋台。日本語OK)、角枠は繁華街の『butterfly』
にて漢字辞典を指差しながら。どちらも翌日仕上げで
旅行中でも大丈夫。特筆すべきは、なんといってもベ
トナム価格。5USドルくらいだったと思います。
こちらも京都。西陣の 『nokiro-art-net』にて。
佐藤淳さん、陽子さんご夫妻が営んでいらっしゃる
このギャラリーは、様々なクリエーターの作品を取り扱っていて、商品によっては制作もお願いできます。
オーダーメイドした名前モチーフ印は、実はなんと消しゴムハンコ。木の台座と紙の蓋付で、とってもしっかりした作り。職人芸が光っている逸品なんです。
ハンコって数を揃えようとすると、結構高くついてしまうのは正直なところ。ならば好きなカタチで彫ってしまおう。めざせナンシー関と、取り出したるはカッターと消しゴム。実際は、彫刻刀、カッター、ハンコ専用ゴム「はんけしくん」(東急ハンズにて購入)を使いました。
結婚式の招待状や式次第用につくったものなので、
和洋折衷なおめでたモチーフなのはそのせいです。
返信ハガキやお礼状などなど、押してみました100セット。実際にできあがったものの紹介も、そのうちに…。
おまけコラム『虎屋の焼印入おまんじゅう』
あの羊羹の「とらや」で、お饅頭に押す焼印を好きな文字でオーダーできます。
値段は 大体5000円前後(文字数によって変わります)。お饅頭1個から何個で
も無料で押してくれますし、 焼印は持ち帰れるので半永久的に使えます。 少し
見えにくいのですが、一番上の写真は名字を焼いて入れた子持ち饅頭。ハンコ好
きが興じて(?)披露宴でケーキの代わりに入刀しました(和装だったので)。
引き出物には焼印入の普通サイズのお饅頭。もちろん名字だけでなく、名前、
言葉、会社名、なんでもOKなので、お祝いや記念などにオススメです。